うごめく魑魅魍魎たちの系譜・・・

さる2018年4月29日、キシダ模型でおこなわれた
第二回春のザク祭。

ヤラレ役＝アニメの量産型＝特撮の戦闘員という
心のなかにある等式からショッカー戦闘員風に
黒く塗装したものを組み立てるが、黒一色では
地味なので、対をなすような派手目の機体で
なおかつ実際の用途にありそうなものはなにか
ということで航空自衛隊のアクロバット
飛行チーム「ブルーインパルス」のような
曲芸チーム用の機体に着目した。
とはいえ、
「宇宙空間をただ色のついたスモークを曳きながら
飛ぶならMSでなくてもよいはず。MSならではの
人型を活かすアクロバットといったらサーカスや
雑技それとも組体操？」と機体イメージはいつしか
アクロバット飛行からサーカス・雑技団の方向に
傾きだす。
画像検索をしているうち「ピエロ」という単語を
思い出し、笑うことを療養法のひとつにしている
病院にピエロの格好をして訪れる人の紹介記事の
なかでピエロのことをクラウンとも言うらしい
ことを思い出し、「クラウン」で検索したところ
アメリカの犯罪者の画像に混じって
映画「IT/イット　“それ”が見えたら、終わり。」の
登場キャラの画像もヒットしたので
そのキャラ風のザクを組み立ててみた。
頭部は2017年版を参考に塗ってみたが、ボディも
白地に赤では派手さ・祭感に乏しかったので、
ボディのほうは1990年版（のコスプレ衣装風）に
塗ってみた。

「アジア系搭乗員の乗機でパイロット名のItouと
表記していたステンシル文字が爆風で剥がれて
判別できる文字が It だけいうことからZAKU It
（ザク・イット）と呼ばれるようになった！」
と、恐怖心につけ込み心理戦を展開してくるザク、
記録では戦死しているはずなのにその搭乗機と
されるものが跳梁している宇宙世紀の物語を
空想してみる。

サフ吹きが終わり、ファレホメカカラーのオフ
ホワイトで塗った白地の頭部に赤くくちまわりを
塗っていたときのこと、頭部のシルエットラインが
あるものを連想したので三体目の旧ザクを
その方向で組み立ててみた。

あるものというのが稲荷系の神社に狛犬の代りに
ある稲荷（白狐）で、その雰囲気に近づけるために
　1.耳に当たる部分をシールドのスパイクを
　流用して形づくってみた。
　２．ダクトの中にある横のモールドが丸見えでは
　雰囲気が壊れるのでプラ板とパテでノズルまわりを
　延長して鼻ヅラの雰囲気をかもし出してみた。
　3.細いダクトの側面へ稲荷のお面のように
　ひげや口を書き込むのはしんどいのでメカコレ
　宇宙戦艦ヤマトシリーズの駆逐艦の艦橋パーツを
　流用してヒゲディテールを追加。


サフ吹き前のヒトコマ


オフホワイトで塗装した本体にグレイとレッドで
アクセントをつけ武器と関節はファントムグレイ
と、ファレホメカカラーを使用。
凹んだところにペールウォッシュを流しこんでみた。
鼻ヅラはレーザースキャナと想定、リモコンの赤外線
受発信部分の窓をイメージしてスモークで塗装。

　

“ソロモンの白狼”ことシン・マツナガ大尉指揮下の
一員、名づけて“ソロモンの白狐(びゃっこ)”？！

ソロモンの白狼、白狐と連鎖するんだったら
ザク・イットも白地に赤で塗っておけば
“ソロモンの白い道化師”になったか？
さらには高速機動型MS-06Nも加えて白塗りMSを
増やしていけば、武田・井伊の赤備えならぬ
“ソロモン白備え”となって面白さ倍増できたかと
今にして思う (；´д｀)=3ﾄﾎﾎ ...