ヤサヲタは劇場公開版の夢を見るか？

前置き
レギュラーシーズンでは目立たない脇役が
準主役としてときには主役をも喰ってしまう
存在感を発揮できるのが劇場公開版。

夏休み公開用の劇場版に登場しそうな
コメディリリーフ機を夢見て、
マジンガーZに登場したスクラップ部品から
つくられたというボスボロットをモチーフに
しました。

2つの世界観におけるガンジャンク
１．ビルドファイターズ的ガンジャンク
完成させたジムをガンプラマフィアの構成員に
「お前みたいなへたくそはガンプラを作るな！」と
踏みつぶされてジャンクパーツと化したジムを他の
ジャンクパーツを利用して再度組み立てなおしたから
ガンジャンクという設定。

２．MSV的ガンジャンク
「ガンタンク、ガンキャノン以外の知られざる
V作戦の一環として、生産性を向上させるために
上腕・下肢・右腕・左足というような区分を
無くし部品を極力共通化させて量産性を向上させる
Joint Unit N○○ K○○計画（こういうの考えるの得意な
かた、しっくりくるNとKを教えてください！）の
アクロニム（頭字語）からガンジャンクと
呼ばれている」という設定。

使用したキット
ボスボロットみたいな丸い頭部の雰囲気から
HGUC020のジムをもとに組み立てようとしたが
このキットの腕や足に見合うサイズのパイプや
パーツが無かったのでアイデアのみにとどめて
いたところ、GM/GMなるキットをみつけたので
みてみると腕の太さがジムよりも細くなっていて
これにあいそうな筒状パーツを探していたところ
カッティングマットのうえに置かれて撮影された
エクシードモデルのザクヘッドの画像がヒットして
動力パイプとカッティングマットに記されたマス目を
比較するとサイズがあいそうな感触があったので
実物を取り寄せてサイズを確認し今回の組み立て
となる。

アンダーコート前のヒトコマ

 

使用したカラー
ファレホメカカラー
頭部：ピンク
手足：イエロー
襟周り・胴：オレンジ、
肩・腰ダークレッド
関節：ファントム・グレー

ベロ？ペロ？エロ？

機動戦士ガンダムに登場したマスコット
ロボットのハロ。
似たような語感をもつものに妖怪人間べムに
登場したベロがあったので
「目を垂れ目気味に修正し、手も三本指に
換装して『早くMSになりたい！』とした
妖怪マスコット『ベロ』はイケるか？」
と考えたが、暑い時期に手間のかかりそうな
垂れ目加工に気が引ける。

妖怪人間ベロ→ベロ（舌を別の言葉で表現）→
舌を出したときの擬音「ペロ」とイメージが
連鎖したので、そのイメージに従って
ハロを組み立ててみた。

うごめく魑魅魍魎たちの系譜・・・

さる2018年4月29日、キシダ模型でおこなわれた
第二回春のザク祭。

ヤラレ役＝アニメの量産型＝特撮の戦闘員という
心のなかにある等式からショッカー戦闘員風に
黒く塗装したものを組み立てるが、黒一色では
地味なので、対をなすような派手目の機体で
なおかつ実際の用途にありそうなものはなにか
ということで航空自衛隊のアクロバット
飛行チーム「ブルーインパルス」のような
曲芸チーム用の機体に着目した。
とはいえ、
「宇宙空間をただ色のついたスモークを曳きながら
飛ぶならMSでなくてもよいはず。MSならではの
人型を活かすアクロバットといったらサーカスや
雑技それとも組体操？」と機体イメージはいつしか
アクロバット飛行からサーカス・雑技団の方向に
傾きだす。
画像検索をしているうち「ピエロ」という単語を
思い出し、笑うことを療養法のひとつにしている
病院にピエロの格好をして訪れる人の紹介記事の
なかでピエロのことをクラウンとも言うらしい
ことを思い出し、「クラウン」で検索したところ
アメリカの犯罪者の画像に混じって
映画「IT/イット　“それ”が見えたら、終わり。」の
登場キャラの画像もヒットしたので
そのキャラ風のザクを組み立ててみた。
頭部は2017年版を参考に塗ってみたが、ボディも
白地に赤では派手さ・祭感に乏しかったので、
ボディのほうは1990年版（のコスプレ衣装風）に
塗ってみた。

「アジア系搭乗員の乗機でパイロット名のItouと
表記していたステンシル文字が爆風で剥がれて
判別できる文字が It だけいうことからZAKU It
（ザク・イット）と呼ばれるようになった！」
と、恐怖心につけ込み心理戦を展開してくるザク、
記録では戦死しているはずなのにその搭乗機と
されるものが跳梁している宇宙世紀の物語を
空想してみる。

サフ吹きが終わり、ファレホメカカラーのオフ
ホワイトで塗った白地の頭部に赤くくちまわりを
塗っていたときのこと、頭部のシルエットラインが
あるものを連想したので三体目の旧ザクを
その方向で組み立ててみた。